2020-01-04

土地の登記簿はその土地の履歴書である

こんにちは、ベルジュホームの辰川です。

土地や建物といった不動産を購入する際、
非常に大切な書類として、登記簿があります。

登記簿は、その不動産の経歴を知ることのできる、
いわば不動産の履歴書というべきものです。

登記簿はどのように使われている?

身近なところでは、建築用地の契約を結ぶ前、
不動産会社が買主に行う、重要事項説明の際には必ず
登記簿の写しが添付されます。

登記簿の主なチェックポイント

登記簿を見ると「表題部」「甲区」「乙区」という3つの
パートがあります。

それぞれの役割は次の通り。

■「表題部」で現況を知る

表題部は、その土地や建物を特定する情報が
記されています。

例えば、所在地や地目、面積などですね。

地目は「宅地」でないと、家は建築できません。

また「地積」とは土地面積のことをいいます。

■「甲区」は、所有権を表す

甲区は、その土地や建物の所有権の履歴を表します。

ここでは、「登記簿上の所有者」と「売主」が
同一人物であるか確認してください。

もし異なる場合、所有者と売主の間で売買契約が成立し
ながら、登記簿の記載が遅れている可能性もあります。

その場合は売主が権利証を持っているはずなので
必ず確認しておくことです。

■「乙区」は、所有権以外の権利関係

乙区には、例えば抵当権や賃借権、地上権などが

記されていることがあります。

こうした権利は所有権を制限するので、注意が必要。

たとえば、抵当権が抹消されないまま物件を購入すると、
万一売主が返済を滞らせた場合、競売にかかる可能性も
あります。

ですので、必ず、不動産会社に抵当権抹消が可能かを
確認することです。

登記簿の入手方法

登記簿は誰でも簡単に入手できます。

最寄りの法務局に行けば入手できますし、また郵送や
インターネットでの請求も可能。

発行手数料も1通につき600円ほど。
身分証明書も印鑑も要りません。

「登記簿」と「登記事項証明書」の違い

登記簿が紙の時代のもので、その登記簿を
全部写したものを「登記簿謄本」と呼び、
一部だけ写したものが「登記簿抄本」でした。

しかし今はオンライン化され、「登記簿」は
「登記事項証明書」と呼ばれています。

そして謄本は「全部事項証明書」となり、
抄本は「一部事項証明書」となりました。

呼び方が違っても内容は同じです。

いかがでしたか?

もしお目当ての土地が見つかったら
過去の履歴が記されている「全部事項証明書」を
入手するのがよいですよ。

それではまた。

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