土地の登記簿はその土地の履歴書である
こんにちは、ベルジュホームの辰川です。
土地や建物といった不動産を購入する際、
非常に大切な書類として、登記簿があります。
登記簿は、その不動産の経歴を知ることのできる、
いわば不動産の履歴書というべきものです。
登記簿はどのように使われている?
身近なところでは、建築用地の契約を結ぶ前、
不動産会社が買主に行う、重要事項説明の際には必ず
登記簿の写しが添付されます。
登記簿の主なチェックポイント
登記簿を見ると「表題部」「甲区」「乙区」という3つの
パートがあります。
それぞれの役割は次の通り。
■「表題部」で現況を知る
表題部は、その土地や建物を特定する情報が
記されています。
例えば、所在地や地目、面積などですね。
地目は「宅地」でないと、家は建築できません。
また「地積」とは土地面積のことをいいます。
■「甲区」は、所有権を表す
甲区は、その土地や建物の所有権の履歴を表します。
ここでは、「登記簿上の所有者」と「売主」が
同一人物であるか確認してください。
もし異なる場合、所有者と売主の間で売買契約が成立し
ながら、登記簿の記載が遅れている可能性もあります。
その場合は売主が権利証を持っているはずなので
必ず確認しておくことです。
■「乙区」は、所有権以外の権利関係
乙区には、例えば抵当権や賃借権、地上権などが
記されていることがあります。
こうした権利は所有権を制限するので、注意が必要。
たとえば、抵当権が抹消されないまま物件を購入すると、
万一売主が返済を滞らせた場合、競売にかかる可能性も
あります。
ですので、必ず、不動産会社に抵当権抹消が可能かを
確認することです。
登記簿の入手方法
登記簿は誰でも簡単に入手できます。
最寄りの法務局に行けば入手できますし、また郵送や
インターネットでの請求も可能。
発行手数料も1通につき600円ほど。
身分証明書も印鑑も要りません。
「登記簿」と「登記事項証明書」の違い
登記簿が紙の時代のもので、その登記簿を
全部写したものを「登記簿謄本」と呼び、
一部だけ写したものが「登記簿抄本」でした。
しかし今はオンライン化され、「登記簿」は
「登記事項証明書」と呼ばれています。
そして謄本は「全部事項証明書」となり、
抄本は「一部事項証明書」となりました。
呼び方が違っても内容は同じです。
いかがでしたか?
もしお目当ての土地が見つかったら
過去の履歴が記されている「全部事項証明書」を
入手するのがよいですよ。
それではまた。
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