2018-12-03

値引きを提案する業者にご用心 

こんにちは、ベルジュホームの辰川です。

あなたは、車や家電を買う時に
値引き交渉をしたことがありませんか?

車や家電の業界は、価格競争が激しいので、
「もう少し安くなりませんか?」と言いやすいものです。

でも、注文住宅を検討する際に、
「あと○○万円値引きしてくれたら契約しますよ」
と交渉してよいものでしょうか?

なぜ値引きを提案できる業者がいるのか

マトモな業者であれば、見積もりを作るにも
材料代や人件費など原価を積み上げて、正当な利益をのせて算出します。

だとすれば、本来その額以下に値引きしようがないはず。
それが、100万円、200万円と簡単に下げられるというのはどういうことなのか。

その理由として考えられるのは2つです。

元々高めの見積りを出し、その後で値引きしても採算がとれるようにしているか、
他のお客さんから、値引き分の利益を回収しているかのどちらかです。

業者の方から「今月中に契約して貰えるのなら○○万円値引きしますよ」
といった提案してくる場合もありますね。

これも信用してよいものか、甚だ疑問です。

値引き依頼は「手抜き工事」を招く危険性も

大幅に値引きするとなると、材料や設備のグレードを落とすか、
人件費が安い大工に仕事を任せるか、それとも会社の利益を削るしかありません。

どれもが、施主からすれば不安材料ですよね。

腕の良い大工はそれなりに人件費も高いですし、
業者の経営が不安定になれば、アフターサービスを受けられません。

では、材料代や設備代を削ってもらいますか?

そんなわけにもいきませんね。

完成していないものに値引きは禁物

例えば、家電店で冷蔵庫を1万円値切ったからといって、
店員さんが1万円分の部品を外すようなことはありません。

だから、完成品に対しては「もう少し安くならないですか?」と言えるのです。

家づくりでいえば、土地と建売住宅がこれに該当します。

ところが、注文住宅の場合、手抜き工事を行おうと思えばいくらでも可能。

従って、これから作るものに対して、値段交渉を行うことは怖いものだと知っておくべきでしょう。

もし注文住宅で価格を下げたいのであれば、工面積を減らしたり、設備のグレードを落とすなど、
根拠をはっきりさせたうえで、業者と試行錯誤してみるとよいでしょう。

こんな交渉の仕方もある

「予算オーバーだから20万円値引きしてください」と交渉するより、
「あと20万円減らすには、どんな方法がありますか?」と訊いてみることです。

相手はプロなので、幾つもの案を持っているはず。
そのほうが、相手を傷つけることがないので円満な関係も維持できます。

それではまた。
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