値引きを提案する業者にご用心
こんにちは、ベルジュホームの辰川です。
あなたは、車や家電を買う時に
値引き交渉をしたことがありませんか?
車や家電の業界は、価格競争が激しいので、
「もう少し安くなりませんか?」と言いやすいものです。
でも、注文住宅を検討する際に、
「あと○○万円値引きしてくれたら契約しますよ」
と交渉してよいものでしょうか?
なぜ値引きを提案できる業者がいるのか
マトモな業者であれば、見積もりを作るにも
材料代や人件費など原価を積み上げて、正当な利益をのせて算出します。
だとすれば、本来その額以下に値引きしようがないはず。
それが、100万円、200万円と簡単に下げられるというのはどういうことなのか。
その理由として考えられるのは2つです。
元々高めの見積りを出し、その後で値引きしても採算がとれるようにしているか、
他のお客さんから、値引き分の利益を回収しているかのどちらかです。
業者の方から「今月中に契約して貰えるのなら○○万円値引きしますよ」
といった提案してくる場合もありますね。
これも信用してよいものか、甚だ疑問です。
値引き依頼は「手抜き工事」を招く危険性も
大幅に値引きするとなると、材料や設備のグレードを落とすか、
人件費が安い大工に仕事を任せるか、それとも会社の利益を削るしかありません。
どれもが、施主からすれば不安材料ですよね。
腕の良い大工はそれなりに人件費も高いですし、
業者の経営が不安定になれば、アフターサービスを受けられません。
では、材料代や設備代を削ってもらいますか?
そんなわけにもいきませんね。
完成していないものに値引きは禁物
例えば、家電店で冷蔵庫を1万円値切ったからといって、
店員さんが1万円分の部品を外すようなことはありません。
だから、完成品に対しては「もう少し安くならないですか?」と言えるのです。
家づくりでいえば、土地と建売住宅がこれに該当します。
ところが、注文住宅の場合、手抜き工事を行おうと思えばいくらでも可能。
従って、これから作るものに対して、値段交渉を行うことは怖いものだと知っておくべきでしょう。
もし注文住宅で価格を下げたいのであれば、工面積を減らしたり、設備のグレードを落とすなど、
根拠をはっきりさせたうえで、業者と試行錯誤してみるとよいでしょう。
こんな交渉の仕方もある
「予算オーバーだから20万円値引きしてください」と交渉するより、
「あと20万円減らすには、どんな方法がありますか?」と訊いてみることです。
相手はプロなので、幾つもの案を持っているはず。
そのほうが、相手を傷つけることがないので円満な関係も維持できます。
それではまた。
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