その業者は、あなたの気づかない事まで説明してくれますか?Part1
こんにちは、辰川です。
多くの人は、家づくりについてはほとんど素人ですよね。
だから、注文住宅のプランづくりでも「自分の要望さえ通ればそれでよい」と考えてしまいがち。
一方、業者のほうも、お客さんの要望には多少は無理なことがあっても
「大丈夫です。当社にお任せください」と答えます。
でも、本当はもっと別の提案を行ったほうが良いこともあります。
前向きな提案のない業者とは…
「お客さんの言われた通りにした方が受注できそうだから」と余計なことは言わず、
プロとしての意見、前向きな提案を行わないことがあります。
実を言えば、建物の契約後、あるいは入居後にいろんな問題が出てくるのは、
こんな経過を辿ったときに起こります。
例えば、
・窓はたくさん設けたけれど、気分が落ち着かない。
・収納は大きくとったのに、使えないデッドスペースがある。
・水はけが悪く、大雨のたびに庭に水溜りができる。
・隣家と窓が向かい合わせになっているので目隠し工事費が必要だ。
こうした不満は、注文住宅でありながら、たびたび耳に入ってきます。
そのほかにも間取りの配置、使い勝手、外壁や屋根の色、天井の高さ、床の色合い、棚の位置などなど
、後になって「あの時にこうしておけばよかった」と後悔することになります。
住んでからこんな思いをするなら、プロなんだから「最初から教えて欲しかった」と愚痴りたくもなります。
プロとしての自覚があれば…
こうした業者もいる一方で、仕事に自信があり、引渡し客からも評判の良い会社は、
お客様から「こうして欲しい」と言われても、プロとして駄目なものは駄目と言います。
また、違ったやり方が良いのであれば、経験に基いて助言してくれるものです。
例えば…
「多少予算は掛かりますが、長い目で見たら段差を無くしたほうがよいです。」
「この壁には敢えて窓を作らず、壁だけにしておきましょう」
「この大きさのタイルでは、濡れると滑りやすくなります」
などなど、施主さんが生活してからのことを先回りして心配します。
ところが、お客さんから「この土地に家を建てたい」と聞いたら、周囲の状況を調べず、
「ハイ、ハイ。幾らです」では、節操が無さ過ぎです。
プロとしての責任のかけらもないといえます。
いかがでしたか?
住宅は何十年と暮らすことになる、家族の基盤です。
業者が「ともかく仕事だから」と考えるのか、「住んでからも喜んでくれるか」と考えるのか、
施主さんは見極めが重要です。
それではまた。
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