注文住宅。ブランドにこだわって失敗する人
こんにちは、辰川です。
最近は、柵などで周囲を張りめぐらせて、
工事関係者しか入れないようにしている
注文住宅の現場をよく見かけます。
囲いの部分に「○○ハウス」といった
社名のシートを付けることで、
現場の前を行き交う人にアピールしています。
そんな社名やロゴを見た時、あなたに
「あの会社が建てているのか」を知ってもらうことが
大きな宣伝効果になります。
ところで、人は、知名度が高くて
ブランドイメージが確立されている業者には、
安心感や憧れを感じてしまうものです。
そんな好印象を与えるために、
ハウスメーカーは莫大な広告宣伝費を使って
露出度を増やしています。
ところで、仮に全く同じ技術力を持つ住宅会社が
2社あるとします。
A社はCMなどで名の通ったブランドの住宅会社。
B社はほとんど広告宣伝をしない小さな住宅会社。
でも経営は安定しています。
ただ、知名度は全くといってよいほどないので
「○○ホームで建てたのよ」と言っても、
誰も知りません。
もしブランドイメージを重視する人なら、
A社を選ぶでしょう。
ハウスメーカーの広告宣伝費は今や
1軒あたり150万円掛かっていると言われています。
その分だけ施主の費用負担は増えても、
A社で新築したという満足感が得るために
価格が高くても納得できるのです。
その反対に、
ブランドイメージにこだわらない人だったら
どうするでしょう?
自分の家づくりに共感し、より良い家づくりを
提案してくれる業者を見極めようとします。
さらに価格を見比べて、即刻
お得なB社に決めるかもしれませんね。
ところで、もともと、
人は他人の目を気にするものです。
とくにブランドイメージにこだわる人には、
「他者に自慢したい」という心理があります。
彼らは、そのブランドによって、
自分に対する評価が高まると考えています。
その場合、無名の住宅会社に新築を依頼することは
彼らにはストレスの原因になるかもしれません。
どちらが間違っているというわけではありません。
全ては、施主の考え方にかかっています。
ただ、はっきり言えることは、
技術力や人間力などの見極めが足りないまま
ブランドイメージに左右されると家づくりは失敗します。
ブランド名が通っているからというだけで
そこで新築した人から不満の声が挙がる事例は
吐いて捨てるほどあります。
ちょうど、自分に見極める自信がないので
名の通ったブランド物のスーツやネクタイを身に付けてみたが
結局は自分に似合わず、大金をドブに捨てる人に似ています。
注文住宅も知名度に左右されず、下調べは念入りに行いたいものです。
それではまた。
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