住宅はメンテナンスで有効な資産になる
こんにちは、奈良の注文住宅を手掛ける辰川です。
前回までは、家を建てるまでのプロセスの話でした。
今回は、住宅の10年後、20年後、30年後のことについて。
実は先日、築30年の中古住宅の仲介をいたしました。
買主さんは、キッチンと洗面台だけを新調して住まわれるのですが、これを知った売主さんは、新しい家族に住まわれることを喜んでおられました。
その一方で、同じ築年数であっても、売却と同時に解体される家もあります。同じ住宅なのに、辿る道が違うのは、それなりに原因もありそうですね。
新築で建てた家も、完成したその日から老朽化していきます。
新築と同じ状態が続くわけではない、ということですね。
しかしほとんどの方は、家が出来上がるまでに全精力を使い果たし、完成後はほとんど、建てっ放しの状態でいることが多いのが実情。
住宅も人間と同様、完成してから数年も経てば、少しは不具合がでてきます。
それを早い段階で補修するのと、みすぼらしくなってからの補修するのとでは、修繕費用も格段に違います。
大手住宅メーカーを信用し建てたところで、完成から2年を過ぎれば、全て有償。つまり住宅にどれだけ手をかけるかは、まさにお施主にかかっています。
イギリスなどでは、同じ家に70年、80年と住み続けると言われていますが、それなりに手入れをしているからです。ただ、日本は高度成長期も重なって、そんな家づくりを経験していません。
せっかく新築した住宅です。我が家を大事に維持できれば、子供や孫に引き継げますし、人に貸すこともできますよね。また場合によっては、有効な資産として売却し、別の家族が大事に住み継いでくれることも可能です。
そのように考えると、建てるときにだけ全力を尽くすのではなくも住んでからも早め早めに不具合を見つけ、都度手入れをしていくことは大切です。
これも注文住宅のコストの掛け方としては正しいといえるのです。
それではまた。
コメントを残す