2017-10-13

改築できない家


こんにちは、辰川です。

最近、関西では人気のあるエリアとそうでないエリアで、地価の二分化がはっきりしています。

京都では「御所バブル」といわれるぐらい、土地値が高騰しています。

たとえば、築30年を過ぎたマンションでも値段が下らず、高値を維持しているのですから まったくの驚きです。

その点、奈良の市街地の土地相場はいたって平静・・

ただ、土地から探して、注文住宅を建てようとする人にとって、土地に予算を大きく削られないわけですから、これはこれで喜ぶべきといえます。

間取りが変えられない

ところで、先日、築28年の中古一戸建てが気に入って、購入を検討したいというN様がおられました。

但し希望があって、現状の5LDKの間取りを、3LDKに変更できることが条件です。

しかし、問題は簡単ではありません。

なぜなら、この建物は大手メーカーによって建てられたツーバイフォーの家だからです。

ツーバイフォーとは、従来の日本家屋のように柱や、梁がなく、そのかわりに壁によって強度を保つ構造。

ということは、部屋と部屋との間仕切りになっている壁を取っ払うと、建物の強度が危うくなります。

そこで、28年前の構造図面を当時のメーカーから取り寄せることに。

何らかの補強の術はないものか、といろいろ検討しましたが、結果は、5LDKから3LDKへの改築はやっぱり無理でした。

購入を検討していたN様以上に、お気の毒だったのは、早く家を売却したかった売主さんでした。

建て主も学びが必要

ツーバイフォー住宅は外国から入ってきた建築工法で、気密性に優れているという長所があります。

ただ、壁で強度を確保しているので、大きな間取りの変更などはまず出来ません。

だから、ツーバイフォーで建てるなら、将来とも増改築しない、ということが前提です。

でも、これを知っている人はどれだけいるでしょうか?

家を注文で建てても、20年、30年も経つと、子供が独立して出て行ったり、親と同居したりして、家族数が変化します。

そのうえ、生活スタイルもずっと同じというわけにはいきません。

さらに住みやすくするために、改装するなど工夫も必要になります。

でも、新築するときに、将来の改装にまで思い巡らせて、建てる人はまずいません。

ましてや、展示場の営業マンから、そのようなアドバイスを望むことは無理・・

結局のところ、これから家づくりを考える人は、どうでも良い情報にふりまわされがちです。

そこに気付いて、もっと肝心な知識だけは押えておく必要がある、ということです。

 

それではまた。

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