屋根の材料はしっかり選ぼう
こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。
前回は、屋根の勾配の話でしたが、今回は屋根の材料についてです。
昔の家の屋根は、分厚く重たい瓦がほとんどでした。ところが、奈良では20年前くらいから、地震への備えとコスト面から、薄い目の平瓦や、薄板のカラーベストが主流となっています。
さて、一般的な屋根材としては、大きく4つに分かることができます。
それぞれについて見ていきましょう。
粘土瓦
これは昔ながらの、黒や銀ネズミ色した和瓦です。いぶし瓦は、粘土瓦の上から、灰色の炭素膜をつけたもので、ほとんど割れることがありません。
陶器瓦
瓦としては最も多く使われており、陶器のように成形した粘土瓦のうえから、釉薬(ゆうやく)をかけることで、ガラス被膜で覆われています。陶器瓦は強度もあるので、寒冷地でも使われています。
スレート瓦
本来の天然スレートは岩を薄く剥いだもので、高価なものですが、一般に使われるのは、セメントを主原料とする安価な「化粧スレート」です。
不燃材で色彩が豊富ですが、ただ長年使っていると退色したり経年変化が見られるので、メンテナンスも必要となります。
金属屋根
いわゆるガルバリウム鋼板は安価でなりながら、耐久性と耐候性に優れています。
軽量なので地震対策にもよく、加工もし易いので、デザイン性のある屋根にも向いているといえます。
ただし、金属は断熱性や遮音性がないので、下地には断熱材や遮音材を入れる必要があります。
ところで、奈良には風致地区に指定された地域も多くそのエリアでは、グレーや黒系の和瓦が指定されています。
せっかくの注文住宅なのに、和瓦に合った建物の外観にしないと、デザイン的にミスマッチを起こす可能性もあります。
いかがでしたか?
あなたが屋根材を選ぶときは、何年くらいで塗り替え・張替えが必要か、その費用はどれくらいかなどを見込んだ上で選ぶことです。
次回は、外壁について。
それではまた。
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