2017-04-09

土地選びの勘違い(変形地)

こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。

今は賃貸住まいだけれど、土地から買って、注文住宅を建てようとする人はたくさんいます。

最初のころは、理想を持って土地探しを始めますが、まもなく自分の予算ではそんな土地は出てこないことに気づきます。

少し条件を緩めても、それでも見つからない・・・
こうなるとお決まりのパターンです。

そこで今回からはシリーズで、さまざまな条件の土地をクリアできるコツをお伝えしていきたいと思います。

第一回・変形地について

まず、皆さんに質問です。
「土地は四角形でないと良い家は建たない」、そんな先入観を持っていないでしょうか?

正方形や、長方形でバランスのとれた土地はたしかに理想。
でも、自分の望むエリアで探すことが予算的に難しいのであれば、変形地にも目を向けてみればどうでしょうか?

実際、変形地なんて「部屋がヘンな形になって無駄なスペースができそう」
そんな先入観を持つ人は相変わらず多いですね。

でも、次のような考え方もあります。それは・・・

変形した部分を外空間として活かした住宅

平行四辺形や台形といった変形地に、四角い家を建てると、どうしても角部に余分な空きができますよね。

その空いたスペースをうまく利用したり、あるいは敷地の形に沿って、部屋そのものを変形させるのです。

変形地だからこそ、敷地形状を活かし、住み心地のよい家を建てるのです。

「その空きスペースを何とか活かしたい」、そんなオリジナリティ溢れる発想があれば、へたに四角い敷地に注文住宅を建てるよりも、奥行きのある住まいを楽しむことができます。

また、部屋を敷地形状に沿って変形させた場合、面白い空間ができることも珍しくありません。

その部屋は、家族の落ち着いたスペースとして活かせたりします。

また奈良においても、変形地は人気がない分、普通の土地に比べて、20~50%くらいは価格をコストダウンできます。

変形地は土地の評価額も低いため、暮らし始めて以後は、固定資産税や相続税が整形地よりも安くなっています。

そんな変形地にも注意点もあります。

それは、土地の形状に合わせた設計をしなければならないため、間取り集にあるようなプランでは敷地に収まらないことです。

規格住宅というのではなく、その土地に合わせた家を建てることになります。その分、設計に知恵を絞ったり、多少時間がかかるかもしれませんが、アイデア性に富んだユニークな住宅が生まれる可能性が高いです。

勿論、設計や施工に一定以上の技量を持つビルダーを選ぶ必要はありますし、建物コストも上がる可能性はあります。

しかし、土地の購入費も含めたトータル予算で考えれば、安くつくため、ふつうの四角い土地を買えば、建てられなかったような家を手に入れます。

いかがでしたか?

予算が厳しくても、奈良で注文住宅で建てたいという方であれば、検討してみる甲斐はあるかもしれませんね。

次回は、狭小地についてです。

それではまた!

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