2017-12-09

家の建てかた(大手プレハブと重量鉄骨はどう違う?)

こんにちは、辰川です。

前回は、木造には「軸組」と「ツーバイ」の2通りの建て方があるという話をしました。

このほか、木造以外の建てかたとしては、「鉄骨造」と、「鉄筋コンクリート造」があります。

そこで今回は、鉄骨づくりについて。

鉄骨の構造も、基本は木造の軸組とほぼ同じもの。つまり柱や梁(はり)、桁(けた)という骨組みに、木材を使うか、鉄骨を使うかの違いです。

鉄骨造には、軽量と重量鉄骨がある

鉄骨には、使う鋼材の厚さが6ミリ未満のものは「軽量鉄骨造」、6ミリ以上のものは「重量鉄骨造」に区分されます。

大手ハウスメーカーの「鉄骨造の住宅」と呼ばれているものは、ほとんどが軽量鉄骨のこと。

一方、厚さ6ミリ以上の鋼材を使う重量鉄骨では、通常「ラーメン構造」になります。

「ラーメン」とは、ドイツ語の「枠」を意味し、柱1本あたりの強度が強いため、軽量鉄骨のように筋かいを入れる必要がありません。

従って、柱の数を少なくすることで広いフロアが実現できるので、3階以上の建物に適した構造といえます。

ただし鉄骨の重量が重くなるため、強固な地盤にしか建てられず、そのために基礎工事に費用がかかり、建築コストが高くつきます。

軽量鉄骨はハウスメーカーの工法

大手ハウスメーカーの鉄骨造りといえば、ほとんどが軽量鉄骨造です。

鋼材の厚さが6ミリ未満の柱と梁だけでは強度を保てないために、筋交いを使う必要があり、間取りの自由度にも制限が出てきます。

ただ軽量鉄骨のメリットは、木造のツーバイと同様、部材を工場で製造し、現場で組み立てるだけなので職人の腕に左右されることはありませんし、工期も短くて済みます。

増改築は苦手

メーカーの部材は、ほとんどがパッケージ化されているために間取りの自由度に制限があり、リフォームには不向きといえます。

重量鉄骨との比較では、軽量鉄骨の方が建築コストを低く抑えられますが、住宅性能の面では、構造部分に使われる鋼材の種類や厚さから、重量鉄骨の方が優れています。

空調は欠かせない

耐久年数は、木造よりも軽量鉄骨造の方が長いですが、木造に比べると通気性が悪く、断熱性も低いため、夏は暑く冬は寒く、住み心地は劣ります。

従って、快適な生活を送るには、エアコンなどの空調機が欠かかせません。

 

次回は、鉄筋コンクリート造(RC)についてです。

ではまた!

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