2017-04-27

日本家屋の知恵を生かす(和室)

こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。

ここまで、土間と縁側について触れてきましたが、もう1つ、日本家屋の知恵があります。それが、和室です。

そこで、今回は「和室」について。

近頃の新築住宅をみると、全ての部屋が床にフローリングを貼った洋間ばかりで、畳部屋が一つもないという家が珍しくなくなりました。

注文住宅のプランでも、あらかじめ主寝室とか、子供部屋、ダイニング、書斎というように、各部屋の用途を先に決めてしまうと、洋間しかない家になります。

洋間は使用目的によって、家具が置かれる部屋なので、それ以外の用途には使えません。

例えば、ベッドを置けば寝室以外の使い方はできず、LDKであれば、テーブルセットと、ソファを置くだけ場所になります。

ところが、和室だけは風変わりなスペースといえます。なぜなら、置く家具によって目的が変わるからですね。

押入れから布団を取り出せば寝室になり、座卓と座布団を置けば、客間になってくれます。そして、部屋の中を片付けたら、子供が遊ぶスペースに変わります。

こんなことができるのは畳の間だけ。

和室1つあれば、何通りもの使い方できますから、上手く使えば、複数の部屋を持つのと同じくらいの便利さが手に入ります。

最近になって、リビングの隣に和室を設けた住宅が増えていますが、これはよい傾向です。

廊下を隔てたところに和室をつくると、空調は別になり、使いづらいということも起こります。しかし、リビングと一体になった和室なら、いろんな使い方ができるのではないでしょうか。

いかがでしたか?

日本家屋に昔からあった、土間や縁側、和室。
これらは、今の住まいにも有効にも生かせそうではないですか?

奈良で注文住宅のプランづくりの際は、このことを思い出してくださいね。

それではまた。

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