和室の上手な活用法とは
こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。
ひと昔前の日本の住宅では、和室があるのは当たり前でした。
でも最近は、必要不可欠な空間ではなくなりつつあります。
そこで今回は、和室についてお話します。
すっかりベッドとテーブルの生活になった現在、奈良の住宅地でも、和室をもたない家が増えています。
これって、布団を敷かないからとか、かしこまった来客がないからという理由だけで、和室の効用について、気づいていないのでは?と思うのですが・・・
ところで、畳の上でゴロンと横になった経験がある人は、イグサの香りと、畳特有の肌触りはいいものだなぁ~、と思ったりしますよね。
そんな和室を一部屋つくっておけば、ほかにもいろいろ重宝するのです。
なぜって、和室は実に便利なもので、来客用だけでなく、子供の遊びのスペースにもなってくれますし、親が訪ねてきたときなどは、押入れから寝具を取り出して、寝泊りしてもらえるスペースに早変わりします。
しかし、注文住宅のプランづくりで、どうしても独立した和室がつくれない場合には、せめてリビングと隣り合った所に、4~5畳程度の畳スペースを設けてください。
一度に多くの来客があったときなど、この畳の間を有効に使えるのですから便利ですよ。
そこまでスペースが確保できな場合でも、2~3畳もあれば、子供のおむつを替えたり、遊ばせたりできますからね。
ところで畳という材質は、フローリングの床よりもずっと柔らかいですから、子供でも安心して利用できます。
ではここで、和室の良い点、悪い点を整理してみます。
良い点としては・・
・疲れているときに、ちょっと横になるので便利ですね
・ストレスが溜まっているとき、畳の香りや感触に癒されます
・正月など来客があった時に対応できます
悪い点もあります・・
・子供が飲み物をこぼしたときに掃除が大変ですね
・家具を置いた部分だけ凹んだり、日焼けあとがつきます
・普段から使わないと、物置き場所になったりします
ところで、和室とひと口に言っても、人によって、その用途は実にさまざまです。
例えば、茶道や華道など趣味のスペースになったり、家族のくつろぎのスペースとして使う人もたくさんいます。
単に、和のテイストを楽しみたい人は、独立した和室ではなく、広めにとってリビングの一角に畳コーナーを設けるような間取りも洒落ています。
さて、和室を家のなかのどこに設ければよいかは、和室の使い方によっても大きく変わってきます。
来客用として使うのであれば、庭が見えて、日当たりの良い南側などは最適といえます。
寝室や趣味のスペースとして使うのなら、賑やかな南側よりも、むしろ光が弱い北側や西側に配置したほうが、ゆったりくつろげます。
その意味では、北や西に配置する和室は正解といえます。
というのは、和室の障子というのは閉めた状態でつかうようになっており、明るすぎる場所よりも、むしろ薄暗い場所が向いているからです。
ただ、家の周辺状況が、幹線道路や鉄道のような騒音のある場所があれば、それとは反対側の静かな場所を選べばよいですね。
いかがでしたか?
家に和室があると、日々の生活にも「ゆとり」をもたらされます。
あなたの家づくりに、一度和室を検討されてはいかがでしょうか。
それではまた。
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