2017-05-24

これだけで採光と風通しがよくなる!

こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。

日当たりや風通しのよい家は、健康面や心理面でも良い効果をあたえてくれるのは、誰もが実感していることですね。

・光の上手な採り入れ方は・・・

採光をよくするために、大きな窓をいくつも部屋に作るのは考えものです。

というのは、大きな窓がたくさんあれば、採光の面ではプラスですが、その分、プライバシーは守りにくくなります。

お隣りや向いの家と、窓の高さが同じであれば、うっかり目と目が合ってしまったということも起こります。

また窓が増えれば、それだけ壁の量が少なくなるので、建物の耐震性は低下します。

部屋の三方に窓を設ける場合は、壁側に収納をつけたり、絵を飾ったりすることもできなくなりますね。

このように、安易に採光だけにとらわれることなく、建物強度や家具の配置などをトータルに考えることです。

ところで、奈良の市街地で、住宅が密集してエリアでは、なかなか思うように窓がつくるにくいものです。

そんな周囲の環境を考えず、窓を設けてしまうと、プライバシーの面、防犯面でも影響がでてきます。

では、そんなときはどうすればよいのでしょうか。

注文住宅であれば、中庭から光や風を取り込むことができます。

例えば、建物をL型や、コの字型にして、中庭に面して大きな窓を設ければ、外からの視線を気にせず、採光を確保できますね。

そのほか、リビングの延長として、ウッドデッキやテラスを設ければ、室内の明るさもぐんとアップします。

また、敷地の一角に小さな坪庭を設けたりすることも、外の空間を上手に生かしたプランであり、お勧めです。

・風の通し方では…

風通しもまた重要で、換気が悪いと部屋に湿気がたまって結露やカビが発生しやすくなり、その結果、壁の中や、柱や土台にもよくありません。

最近の高気密高断熱でつくられた住宅は、窓を閉め切って生活することが基本ですから、奈良のように雨の日が多い地域では、特にその傾向があります。

室内の風通しをよくしようと、大きな窓を一つ設けただけで袋小路になってしまい、風が抜けにくくなります。

そこで、南と北、南東と北西というように、向かい合った壁に窓をつくるのが理想です。

ただし窓を対面させるにしても、正面に向き合わせるのではなく、上下や左右に少しずらして取り付けると、風の通り道が長くなり、より換気しやすくなります。

また、窓を天井に近い位置に設けた場合、上にこもった空気もスムーズに排出できますね。

・吹き抜けで気を付けたいことは…

室内の開放感を演出しながら、採光と風通しを実現できるという点で、吹き抜けほど気持ちよいものはありません。

ただし玄関を吹き抜けにすると、玄関ドアをあけるたびに外の冷気や熱気が一気に室内に入ってくるという欠点がありあす。

その点、リビングを吹き抜けにすると、採光面でもプラスですし、1階の汚れた空気を2階の窓から効率よく排出することにできます。

吹き抜けの欠点は、冬は暖まりづらく、夏は冷えにくいというものですが、これは使用する断熱材の効果にこだわることで、解消できます。

このように、採光や風通しは、家全体で考えていくという専門的な視点が必要となりますから、細部については、住宅のプロに助言を仰ぐことをお勧めします。

いかかでしたか?
日当たりがよく、風通しのいい家を建てたいというのは建主すべての願いです。あなたが光や風を体感できる家づくりを行ううえで、ぜひ参考にしてくださいね。

それではまた。

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