洋風って、どんな家?
あなたは、洋風か和風、どちらを建てるかで悩んでいませんか?
こんにちは、辰川です。
奈良にも欧米の建物に憧れて、洋風で建てたいという人はおられるのではないでしょうか。
奈良の注文住宅 目次
洋風の住宅とは何?
ところで、〇〇風のお吸い物や、〇〇風かまぼこと同じで、似た特徴はあっても、
けっして本物ではありませんね。
これと同じで、日本で作られている洋風の家は、欧米式ではなく、どこまでも洋風です。
洋風の家をつくるのはいたって簡単。
雑誌の写真の切り抜きを施工会社に見せれば、煉瓦造りの家でも、石造りの家でも可能です。
英国調の住宅に、アメリカ調のテイストが入っていても、また間取りに和室があっても
きちんと洋風の家にしてくれます。
結局のところ、洋風や和風という言い方は、建て主と、それを請け負う業者が勝手な解釈をしているだけ。
それでは、いっそのこと輸入住宅を日本に持ち込もうという人もいます。
私の知り合いのインテリアコーディネーターの方がそうでした。
でも、日本の気候や地形には合わないので、雨漏りの問題などが起きて、住んでいる本人が大変苦労されておられまた。
だから、日本で洋風住宅を建てようとすると、日本向きに仕上げざるを得ません。
擬洋風建築と、洋風の住宅は別もの
日本各地には明治時代に建てられた「擬洋風建築」があります。
さて、幕末の開港で外国人居留地には、本国の建築様式による建物が次々と建てられました。
日本の大工や左官などの職人が刺激を受け、見よう見まねで建てられたのが、擬洋風建築です。
無名の職人たちがあくまで純粋の西洋建築物を目指したのです。
当時は正確な図面もなかったので、わからない箇所は慣れ親しんだ和風の方式でたてたので、
結果として和風と洋風が入り交じった建築物になったのです。
ですから、擬洋風建築は、外観に洋風デザインを採り入れながら、基礎や構造は和風建築の技術が用いられています。
屋根が和瓦葺きのものも多く、内部の造作は、洋風に混じって和風のデザインが数多く見られます。
擬洋風建築とは、無名の職人たちが建てたものに限られ、建築家が設計したものは含まれないそうです。
そのため、長い間、「職人が造った奇妙な建築」として、一段下に見られていましたが、
今では再評価され、国や地方の重要文化財、有形文化財などに指定されており、
奈良の街並みにも小さな擬洋風建築が残っています。
住宅は気候風土に合わせるもの
住宅は、建設地の気候風土に適合させるのが一番です。
例えば、日本は夏の日差しをさえぎり、冬の日差しを取り込めるよう、
また雨から建物を守ってくれる深い庇(ひさし)を出しています。
このように、住宅はその地の気候風土に合わせながら、つくっていくのが大切です。
それから、洋風の住宅を建てる時の難しさは、周囲の景観から浮いてします可能性もあります。
いかがでしたか?
他の土地の住宅を持ってくるには、もっと慎重であるべきです。
和風、西洋風とどちらにするかではなく、まずは自分のライフスタイルを考えた上で、決めた方が良いでしょう。
決して、他の住宅のコピーではなく、オリジナルの住まいを確立させてくださいね。
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