100点満点の土地はない!!

こんにちは、奈良の注文住宅を手掛ける辰川です。

家を建てるには当然、土地が必要となります。

すでに建築用地を用意している人や、今の住まいを建て替える人でもない限り、一から土地を探しをしなければなりません。

ところで奈良においても、角地や南向きの土地は日当たりも良く、住宅地としては理想であると考えられています。

だから、誰もがこういう土地から探し始めることになります。
でもそれが無駄なことだと気づくのに時間はかかりません。

不動産市場にこのような土地がごく僅かしかなく、仮にあったとしても高価だからです。

でも本当のことを言えば、少しもがっかりすることはありません。

実は角地でなくても南向きでなくても、土地が変形地であっても、注文住宅で建てるのであれば、設計の工夫でカバーできるからです。

100点満点の土地などいくら待っても出てきません。
そんな土地を探すくらいなら、ほかにもっと押さえておくべきポイントがあります。

まず、自分の予算にあっているかどうか？

土地の形や道路の向き、日当たりや傾斜などは土地探しでは確かに、大事な要素ですが、一番の条件はあなたの予算に合っているかどうか。

いくら立地に優れた土地であっても、予算に合わなければ、検討しても意味のないこと。

従って、土地探しの前には、土地と建物、さらに外構も含めた諸費用をしっかり把握しておく必要があります。
そうすれば、土地にどの位まで予算を割くことができるのか分かります。

家族の希望する場所かどうか？

土地を探す前に、家族でどういう場所に住みたいのか、家族の要望をまとめておくのです。

例えば、予算や広さ、通勤通学に便利な場所、夫婦のいずれかの実家に近い場所など、検討すべき要素はいろいろあるはず。こうした要素はすべて挙げておきます。

また同時に、こういう場所は避けたいというNGの条件もあれば、確認しておくこと。

こうしたことを事前に家族でよく相談しておけば、土地選びの最中に迷いが出ても、客観的に判断できるはずです。

住宅会社（工務店）に土地探しを相談する

普通、土地を探すとなると、仲介業者から土地物件を提供してもらったり、一緒に土地を見て回るのが一般的です。

しかし、ここでは違う方法を提案します。

現在は、不動産業者同士が「レインズ」という情報データベースでつながっており、特定の仲介業者だけが土地情報をもつということはなくなりました。

つまり住宅会社（工務店）の中に土地に強いプロがいれば、不動産仲介業者と同じ情報を得ることも可能になっています。

あなたがインターネットのポータルサイトや、折り込みチラシに掲載されている土地情報をチェックしておけば、次第に相場観も身に付きます。

そして値段の安い土地は、土地の形状が変形だったり、傾斜面があったりすることなどももわかってくるでしょう。

そこで、自分が良いと思った土地があれば、あなたと気心の知れた住宅会社（工務店）のプロにを診てもらったらよいのです。

以前にも話しましたが、仲介業者はたしかに不動産取引のプロですが、殊、建築については素人であることがほとんどです。

どうしてかというと、例えば、北道路で日当たりに問題がある土地や、傾斜面を含んだ土地は、彼らからすれば建築用地には不適格に見えるかもしれません。

またそうして土地は価格も安い分、受け取る仲介手数料も少額なので、積極的に紹介してもらえない可能性もあるのです。

しかしどんな土地も、設計の工夫で土地の弱点をカバーできることが多く、この点でも、あえて注文住宅で建てることを選んだ意義もあるのです。

しかも予算の少ない人にとって、理想の土地に化ける可能性があります。

その際、土地・建物を合わせた住宅ローンの手続きについても、建築会社がダンドリしてくれれば、事はよりスムーズに進んでいきますね。

さて、大手住宅メーカーは綺麗をした形の土地を喜びます。
なぜなら、プラン集に載ってあるような家がそのまま入るからです。
そんな土地なら、設計するうえで、たいした知恵も工夫も要りません。

ただ、そんな土地は高価であると相場が決まっています。
住宅会社を楽させるために、施主が高価な土地を用意するのはどうも理屈に合わないと思うのは、私だけなのでしょうか？

いかがでしたか？

予算内で土地購入と住宅建築の両方が実現できるかどうかの判断は、施主自身や仲介業者だけでは難しいと言わざるを得ません。

土地探しでは、住宅づくりのプロに付き合ってもらうといいです。
これから土地探しをするのであれば、是非参考にしてくださいね。

それではまた。

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