新築の住宅ローン、変動と固定ではどちらが正解?
こんにちは、奈良の注文住宅を手掛ける辰川です。
住宅ローンを選ぶ時、固定金利がよいか、変動金利がよいか悩むものですよね。最近の7年間では変動型の人気が高く、半数以上の人が変動型を利用していました。
ところが、住宅金融支援機構が調査している「民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、直近の調査では変動金利で借りる人が全体の約40%となっています。
しかしこの割合は縮小傾向で、2年前は55%だったのが今では40%になっており、変動金利の割合が減ってきています。
逆に、伸びているのが固定期間選択型です。その中でも10年固定を選ぶ人が増えています。
固定型を選ぶ人は金利上昇に備えて、将来の返済額を確定させたいと考えています。教育費など出費が多い期間を乗り切るために、10年というのが程良い期間なのかもしれません。
今後は固定型が正解なのか?
これには答えはありません。
あとから振り返って固定で良かったとなるかもしれませんし、金利が上がらず変動金利が良かったとなるかもしれません。
これまで、変動型を選んだ人は借り入れ時点において、固定金利よりも変動金利のほうが低金利だったからに過ぎません。
その後も金利は上昇しておらず、変動型を選んで損をしている人はいないと思われます。その意味で、変動型を選択したことは正しかったと言えます。
しかし、低金利時代に真っ先に下がりそうな「変動金利」がもう下がりようがありません。変動型が実質的に「固定化」されている状況といえます。
それなら、やっぱり固定型が良いのではないかという反論があるかもしれませんね。しかしそれでも、金利は予想できません。
ただし、「最近は変動から固定型に借り換えする人が増えている」とかいう、住宅ローンを返済中の人たちの動向は、これから新築する人には参考になります。
「どうして借り換えしたのだろうか?」「フラット35とは、何だろう?」
と疑問が出てきたら、その都度調べてみることが大事。
自分の契約は自分が責任を負うものです。
だからこそ、十分に納得してから決めたいものですね。
それではまた。