自然素材の家は一部の人だけのもの?
こんにちは、奈良の注文住宅を手掛ける辰川です。
空気が乾燥する冬場は、皮膚もカサカサになります。
今の時期は木綿とは違って、化学繊維の肌着では肌が拒絶反応を示すこともあります。
衣類であれば着替えたら済むことですが、住まいとなるとそうはいきません。
とくに化学物質に対してアレルギー反応を起こす人や、幼い子供のいる家庭では、家を建てる際は「自然素材の家にしたい」と言われます。
ただ自然素材といっても、何となく見た目のイメージはあったとしても、本当にその良さを知る人は決して多くはありません。
では、自然素材の家はごく一部の人に喜ばれるだけのものであってよいのか。
自然素材がもつ調湿性
実は、自然素材を使った家は、多くの人がその良さを実感できる住まいといえます。
なぜなら、木のフローリングを裸足で歩いみたり、漆喰や珪藻土の壁に触れたときに、誰もが素直に、心地よいと感じることができるからです。
これのは、自然素材がもつ調湿性が深く関係しています。
周りの湿度が高いと湿気を吸い、低いと放湿するという、調湿作用によるものです。
例えば、押入れの中に無垢の杉板を使うと、1日中閉め切っていても、布団の湿気をじゅうぶんに吸ってくれます。
また、自然素材の色の変化や香りは、子供の心身にも良い影響を及ぼすほどです。
これに対して、木は反ったり、隙間が空いたり、また木目の具合などにより、見かけが異なるなど、そのデメリットを挙げる人もいます。
でも、そうした意見も、日本には古くから、こうした欠点を知り抜いて、欠点を抑えながら木の長所を生かした家づくりの知恵があるので、説得力はありません。
従って、自然素材は使い込むほどいい味わいに変化しますし、またメンテナンスすることで資産価値も高まるという事実から、もっと多く人にお勧めできる住まいといえます。
それではまた。
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