決めねばならないことは何か?
具体的な暮らしのイメージがないと、家づくりは失敗する。
こんにちは、奈良の注文住宅アドバイザーの辰川です。
注文住宅でよく失敗するパターンは大体決まっています。
それは、新居での具体的な暮らしをイメージしないままで、家づくりに邁進してしまったケースです。
「とにかく奈良の住宅展示場へ行ってみよう」というのが一番よくありません。
なぜなら、具体的な暮らしのイメージがないまま、住宅選びをしてしまい、「見てくれ」や「あこがれ」に引きずられてしまうからです。
では、どうすればよいのでしょうか。
それには、あなたが住宅会社(工務店)に依頼するまでにやっておくべきことがあります。
それは・・・
・家族の新居に対する要望リストを作ってみる
家族ごとに生活スタイルは異なるものです。
そこで、家族皆でどんな家に住みたいのかを聞いてリスト化していきます。
例えば、
「大きなテーブルにいつも家族が集まるような暮らしがしたい」
「家族揃って映画鑑賞できるスペースが欲しい」
「大きなウッドデッキで友人を招いてバーベキューをしたい」
「アイランドキッチンにして大勢でパーティーを楽しみたい」
「いつもバイクのそばで生活できる暮らしがしたい」などなど。
ただし、一口に要望といっても、
「これだけはは絶対に叶えたい」というものから、「できれば叶えたい」というものまでいろいろあります。
だから、必ず優先順位をつけることが大切です。
同時に、今の住まいに対する不安もまとめておきます。
せっかく新居を注文住宅で建てるのですから、今の住まいに家族一人一人がどんなことに不満をもっているのか整理しておくことが大事です。
・10年先、20年先も家族にとって住みやすい家にする
ところで、あなたは「良い家」と聞いて、どんな家をイメージしますか?
注文住宅会社の広告でよく目にするキャッチコピーには、次のようなものがありますね。
・冬暖かく、夏涼しい家
・地震に強い家
・日当たりが良く、風通しに良い家
等々、良い家の定義もさまざまですよね。
とはいっても、これらは全部、家づくりでは当たり前のこと。
実は、もっと大切なことがあります。
それは、あなたと家族にとって居心地のよい空間であるとともに、10年先、20年先も家族にとって住みやすい家にすることです。
なぜなら、住宅は一度建てたら、もっと長い年月にわたってみ続けることになります。
その間、今の生活や家族構成のままで続くことはあり得ません。
例えば、
・就職や結婚などで子供が家を出る
・転勤で単身赴任する
・夫が定年退職し、生活が家中心になる
・親と同居することになる
・同居人が要介護状態になる
・自宅で仕事や教室を始める
たしかに住まいは今の暮らしのためにあるのは当然なのですが、子らから先、将来の暮らしにも対応できないと、いずれは
住みづらい家になります。
しかし、将来の変化をある程度予想し、家づくりを考えている人が何と少ないことでしょうか・・・
住宅はこれから何十年も家族の生活を支える場所ですから、将来の予想をプランに落とし込むことが必要になります。
つまり、建物という「ハード」を考える前に、暮らしという「ソフト」を検討しなければならないのです。
実際、住宅会社(工務店)に依頼すると、家づくりはあなたの家族を中心に、設計、施工、設備、外構など各分野のプロフェッショナルが集まって仕事が始まります。
そこでの施主であるあなたの役割は、自分の新居のイメージをプロに伝え、住宅が出来上がっていく過程で、そのイメージに沿っているかどうかをチェックすることなのです。
いかがでしたか?
家をつくる目的は、家族が幸せに暮らせることにあります。
あなたの家づくりに成功するためのヒントにしてくださいね。
それではまた。
コメントを残す